総合化学メーカーの「カネカ」が苫小牧市内で建設を進めていた医療機器の新工場が完成し、きょう、竣工式が行われました。
式典には、鈴木直道知事も参加し、テープカットをして工場完成を祝いました。また式典に先駆け、関係者に工場の内部が公開されました。
苫東工場で製造されるのは、血中の悪玉コレステロールを除去する血液の浄化装置や、重症化した閉塞性動脈硬化症の新たな治療法として欧米での需要が期待されている医療機器です。
原料の投入から梱包まで、すべての工程が自動化されているのが特徴で、これにより工場の24時間の稼働が可能です。
また、今後、太陽電池パネルを設置して、工場で使われるエネルギーのほとんどをまかなう予定です。
式典で鈴木直道知事は「私は先週までアメリカニューヨークで、半導体の先端技術を見てきまして、世界の研究者と話をしてきました」と話したうえで、医療機器分野の成長が将来、半導体と並び、北海道経済の核になることに期待を寄せました。
カネカでは、医療機器を含む部門の売り上げを現在の5倍にあたる3000億円まで引き上げる計画だということです。