冷蔵庫でも冷凍庫でもない、食材の長期保存を可能にする拠点が千歳にできました。鍵を握るのは湿度です。
28日に千歳で始まった食材保存の実証実験。食材の鮮度保持技術を持つゼロコが食品流通業MMCフードサービスの倉庫内に設備を設置して始めました。
ゼロコの設備の特徴は、雪の下で野菜を保管する手法を応用している点です。通常の冷凍庫や冷蔵庫よりも湿度の高い環境を実現し、この高い湿度によって食材を長い期間保存できるようにします。
(川上記者リポート)「100%近い湿度を保つこちらの施設、じめっとした感じは全く
ありません。野菜も結露もなく新鮮な状態を保つことができます」
湿度が高くなると乾燥しにくいため、食材はみずみずしさを長く保つことができます。レタスは4カ月、キャベツやメロンは6カ月保存できるといいます。千歳で実験を重ね、将来は設置エリアを道内各地へと広げる考えです。
ゼロコの楠本修二郎社長は「まずは各地域から物流拠点として集めやすく発信しやすい所が千歳。北海道の(食の)ポテンシャルはものすごく大きい。(将来的に)ゼロコが各食材の産地に設置されるメリットは大きい」と話していました。