最大震度7の大規模地震を想定した防災訓練がきょう帯広で行われ、市民らおよそ4000人が参加しました。
訓練は、帯広に本社を置く宮坂建設工業が主催しました。2003年の十勝沖地震をきっかけに、社内向けだった訓練を市民も交え行うようにしていて、きょうは地元の小学生がバケツを使った消火の仕方や、消火器の使い方を学びました。
中でも、震度7の揺れを体験できるコーナーには、多くの人たちが参加しました。体験した人たちは「(2003年のときは)根室にいたんですけど、そのとは震度4でした。震度7は生きた心地がしなかった(驚いて)」「体が動かなくなるので、冷静に判断するの大事だと思いました」などと話していました。
宮坂建設工業は、トンネルや道路の工事といった本業のほかに、炊き出しやトイレの貸与など災害対応にも力を入れていて、日頃から防災意識を高めるよう呼び掛けています。宮坂寿文社長は「防災さえきちんとしていれば怖くないことを分かってもらわねばならない。(訓練が)その一助になれば」と話していました。