新千歳空港できょう、航空機の事故を想定した消火救難訓練が行われました。
訓練は、降下中の航空機の左エンジンから出火し、その状態のまま滑走路に着陸したという想定で行われました。空港を管理する北海道エアポートなど95団体から180人が参加し、乗客役の80人は緊急脱出用のスライドに見立てたタラップから避難しました。
その後、駆けつけた空港側のスタッフが負傷者の治療の優先度を判断し、重症患者はヘリコプターで搬送し、軽症者は自衛隊の車両で病院まで運ぶまでの流れを確認しました。
羽田空港では今年1月、民間機と海上保安庁の航空機が衝突した事故の際に、民間機側の379人全員が無事救出されています。これを踏まえ、事故発生時の乗員と空港スタッフの適切で迅速な連携を重視していて、今回の訓練でも不測の事態に対処するための手順を入念に確認していました。