今月20日から26日までは動物愛護週間です。札幌では、獣医師体験やペットの災害対策を考えるイベントが開かれました。催しは、道や札幌市小動物獣医師会などが毎年この時期に開いています。会場の北3条広場にはペットの救命処置体験コーナーや里親を探す犬や猫のパネル展示のコーナーなど19のブースが設けられました。
中でも訪れた人の関心を集めていたのは、ペットの災害対策のブースです。被災したときに、ペットが飼い主とともに避難所で生活するためのテントが展示されています。6年前の北海道胆振東部地震をきっかけにニーズが高まっているということです。
ニャン友ねっとわーく北海道の勝田珠美代表は、「(北海道胆振東部地震のときは)避難所に行ったら、この1つの部屋を動物用に使ってくださいと指定されたが、大型犬も小型犬も猫も鳥も全てそこに集約されるのはストレスになる」と当時の経験を語りました。また札幌市小動物獣医師会の榊原啓一郎常務理事は「(災害時にペットが)避難所を利用できないから、危ないけれど自宅にいるというケースも聞く。ペットとの避難は能登半島地震の石川県含めてまだうまくいっていないのが現状なので札幌から発信していきたい」と話します。