ススキノのホテルで去年、恵庭の会社員の男性が殺害され、頭部が切断された状態で見つかった事件では、札幌・厚別区の田村瑠奈被告と両親の3人が、殺人などの罪で起訴されています。きょうは死体遺棄ほう助などの罪に問われている母親の浩子被告の4回目の公判が行われました。前回は新型コロナに感染し欠席した父親の修被告も出廷し証言しました。弁護側の修被告への証人尋問では、修被告が録音していた瑠奈被告との会話の音声データが証拠として提出され、瑠奈被告が修被告に対し、英語で「おまえを殺したい」と叫ぶ様子や「なぜおまえは私の命令に従わない?」などと話す声が公開されました。修被告は「取り乱すと殺すという言葉をよく口にした」「興奮してる間は火に油を注がないようにしていた」などと話しました。娘に気を遣う特異な家庭環境を示す弁護側に対し、検察側の証人として浩子被告の兄が出廷し、「瑠奈被告が幼かった頃から両親は娘を咎める様子がなかった」と証言したほか、「真実が明らかになってほしい」と訴えました。