知床半島沖で起きた観光船沈没事故で、釧路地検が船の運航会社の社長を業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪で起訴する方針を固めたことが分かりました。
知床半島沖で2022年4月、観光船・カズワンが沈没した事故では、乗客乗員20人が死亡、6人が行方不明になり、船の運航会社の社長の桂田精一容疑者が、業務上過失致死などの容疑で逮捕・送検されています。
釧路地検は、船の出航や航行中止を判断する立場にあった運航管理者の桂田容疑者が、事故当日に天気が荒れる可能性を把握しながら出航させたことが、事故の最大の原因になったと判断して勾留期限の今月9日に起訴する見通しです。海難事故で乗船していない運航会社の社長を起訴し、責任を問うのは極めて異例です。