道立高校でおととし、当時1年の男子生徒が複数の上級生からいじめを受けていたとして、道教委はきょう、調査報告書を公表しました。
道教委はきょう、第三者機関がまとめた報告書を公表しました。それによりますと、道立高校1年だった男子生徒は、おととし6月からおよそ半年間にわたり、3年の男子生徒3人から学校のトイレで逆さ吊りにされたり、入居していた寮の非常口から締め出されたりするなど、日常的に暴行や暴言、性的ないやがらせを受けていたとということです。 学校側は保護者から通報があるまで事態を把握していなかったということです。
第三者機関は昨年秋から聞き取り調査を行い、これらの行為をいじめと認定しました。
北海道教育庁学校教育局・斉藤順二生徒指導・学校安全担当局長は、「(いじめ)認知に対する意識がかなり弱かったと言わざるを得ない。こういったことが起きないようきちんと指導する」 と会見で語りました。
加害生徒3人は去年、強制わいせつや暴行の罪で家庭裁判所に送致されたあと、保護観察処分になり、自主退学したということです。