全国・道内ともに自公が過半数割れという結果になった今回の衆院選。結果をどう見るのか。
北海道新聞社の鈴木徹・特別編集委員兼解説委員に聞きました。
『道内与党も過半数割れ自公協力のあり方、仕切り直しの可能性も』
―結果的には小選挙区で自民党3勝しました。最後、6区の東さんが勝ちました。これ、結構大きかったですね。(4区)中村さんも復活したし、新人の(8区)向山さんが復活したりとか。負けたとはいえ、どうでしょうかね、その2009年の政権交代の時ほどのダメージではないですよね。10区でこういう形になってしまいましたからちょっとそこは自民党さん、公明党さんがどう考えるかですけどもうちょっと仕切り直しと言いますか、協力の仕方を考え直す動きが出るかもしれないですね。
『与党過半数割れ、敗因は裏金問題に終始他の争点設定かなわず』
―石破さんはもっと他にもいろんな争点を設定していいはずだったんですけども、それがうまくいかなかった面もあったと思いますね。例えば、物価高、経済対策だとか安全保障とか色々争点あったはずなんですけども、最初から最後までもうほとんど裏金問題に終始しちゃいましたよね。与党にとってはなかなか難しかった、敗因になったのかなという気がします。(これによって)大きく変わったのはやはりこれまで安倍内閣以来ずっと続いてきた力で押し切る、数の力で押し切るような政治はもう当面は通用しない。野党も含めて、お互い歩み寄って合意形成をしていく、そういうことがこれからの政治に当面求められると思います。
『野党今後の戦略は合意形成の重要性増す』
―2009年に政権交代した時と決定的に違うのは、野党がバラバラになってるっていうことですよね。石破さんが各野党と協議を色々進めるのと同時に立憲民主党の方も維新であるとか国民民主、それ以外の政党と色々協議をして、まさしくそこも合意形成が必要になってきますから、そういった合意形成の中でどうやってその枠組みですね、政権を担えるだけの枠組みをどういう風に構築していくのか、ここはやはり野田さんのお手並み拝見ということになると思います。
『今後の政局どうなる?』
―いずれにしろ、来年の夏に参院議院選挙がありますからそれまでに、石破政権、石破内閣は支持率をどうしても上げなきゃならないわけですよ。そうしないと、本当にその参院選、早ければ参院選の前に石破降ろしみたいな動きが本格化してくると思いますので、そのために、支持率を上げるために石破さん何をするのか、ここは注目していきたいと思います。