ポールを使って健康に。フィンランド発祥のスポーツ「ノルディックウォーキング」の体験イベントが札幌で開かれました。
イベントは地域の健康支援に力を入れる日本赤十字社北海道支部が初めて開き、20人以上が参加しました。「高齢となり心身の活力が低下し要介護になる手前の状態」であるフレイルを予防するため、2本のポールを手に持って歩くノルディックウォーキングが取り入れられました。
北海道ノルディックウォーキング赤十字奉仕団藤田隆明委員長は「フレイル予防へ今後は自分たちで体を鍛えていかなければならない。バランスを取り、正しい姿勢で転びづらい体を作って歩く。これがノルディックウォーキングの良さです」と話していました。
ポールを地面に突き、体を押し出すように歩くため、背筋が伸びて胸が開き、空気が取り込みやすくなります。また、ポールのおかげで脚への負担は減る一方、両腕も使うため、エネルギー消費量は2割増えるといいます。参加者は「初めて体験しましたが、とても楽しいです。ポールで受けることで歩きやすくなって重心も取りやすくなりました」と話していました。
高齢化が進み、元気に暮らせる「健康寿命」が実際の寿命以上に大切とされる中、ノルディックウォーキングが笑顔の一助になるかもしれません。