道外からの「お試し移住」を推進している道東の標茶町で、地元の高校生たちが、町の魅力をPRするバスツアーを企画しました。標茶高校と町観光協会が共同で開催したバスツアーは、今年5月に続いて2回目。今回は13人が参加し、町立博物館「ニタイ・ト」などで町の歴史を学んだり、自然散策したりしました。
ガイドをつとめたのは、標茶高校3年の山賀瑛太(やまが・えいた)さん、菊地美晴菜(きくち・みはな)さん、藤川美沙(ふじかわ・みさ)さんの3人です。
「明治のはじめは集治監だった標茶高校のあった場所ですが、そのあと 大正から昭和初期は軍馬補充部という日本軍の施設に変わっていきます」
5月に地域おこし協力隊の隊員に誘われ、1度目のバスツアーを行い、そこで得た反省点を生かし、2回目として標茶高校の魅力を伝えるためにバスツアーを企画しました。
バスツアーには標茶町民のほか、お試し暮らしで標茶町に来ている人たちなどが参加しました。標茶町は、市街地にマイホームを建てた移住者に助成金を支給するなど、IターンやUターン支援に力を入れています。地元の高校生によるツアーガイドは、標茶町の魅力を知って、住み続けてもらいたいという気持ちの表れです。
この日は、バスツアー以外にも、シカ肉を使ったソーセージ作りや、クラフト作品作りを体験するコーナーも開設し、お試し移住の人たちも、地元の人たちも楽しめるイベントになりました。