レスリングの強豪校・千歳北陽高校では子どもたちを対象にしたレスリング教室を定期的に開催しています。しかもコーチは、現役の高校生です。
千歳北陽高校レスリング部顧問の屋敷教諭は「私たちレスリング部では世界最古のスポーツの一つであるレスリングを多くの人に知ってもらうために学校開放講座を通して幼稚園児から中学生まで幅広い年代の人たちに教えております」と話します。
高校生がコーチをするひとつの狙いは、高校生自身が技や練習内容を正確に覚えることの大切を身につけることと小さな子どもたちにわかりやすい表現力で伝えていく、その難しさを理解できるということ」だといいます。
この日、参加したのは小学生の2人。まず入念に準備運動。これだけでも、子どもたちの基礎体力作りになりそうです。
後半はレスリングの基本動作を学びます。2人ともかなり上手な様子。
実は高校生の中で1人、ちびっこレスリング教室出身の生徒がいます。三明日香さんは4歳のころからこの教室に通い、高校生になった今は、教える側として、その難しさ痛感しています。
「最初、やりたてのときはお兄さん、お姉さんが言っていることをうまく受け取ることが難しかった記憶があるので、どれだけかみ砕いてわかりやすく教えるかというのを、いつも必死に考えて教えています」と高校生らしい笑顔全開で話してくれました。
実は道内では、高校生の競技人口は少なく、レスリング部があるのは現在4校だけ。千歳北陽高校でも、現在の部員は20人強と部員の確保には悩んでいるといいます。こういった講座が競技人口の増加につながってほしいと言います。