北海道大学とJALグループは、旅客機の定期便にカメラを付けて赤潮の観測を始めると発表しました。定期便を利用した観測は世界初ということです。
観測は赤潮発生の早期発見などを目的に来年夏から始めます。対象となる路線はHAC=北海道エアシステムの札幌-函館間、函館-奥尻間、札幌-利尻間です。機体後方の下の部分に専用のカメラ3台を付けて高度3千メートルから撮影し、その画像データを北大に送って解析します。水産関係者への情報提供も検討中です。
道内では2021年に赤潮による被害が97億円以上にのぼり、北大とJALグループは旅客定期便を活用することで広範囲で高頻度の観測を進め、赤潮被害の防止に繋げたいとしています。