道産ワインをシンガポールや香港に売り込もうと、有名ソムリエなどを招いて道内のワイナリーを回る商談会が、5日間にわたって開かれています。
商談会はジェトロ北海道が主催し、シンガポールの高級ワインバーで、ワインの輸入を担当しているソムリエのメイソン・ウンさんら3人を招待しました。3人は今週から道内12カ所のワイナリーを回っていて、きょうは、三笠市の「山崎ワイナリー」と「タキザワ・ワイナリー」を訪れました。このうち、山崎ワイナリーでは、バイヤーがJRの人気寝台列車「四季島」でも提供されている白ワインを試飲し、その場で購入の予約をしていました。
香港で日本ワイン輸入の第一人者といわれるケネス・リーさんは「初めて北海道のワインを飲んだのがおそらく十年前くらいなんですけど、味わいもコンプレックス(複雑)になって、とても面白い。ワイナリーごとのキャラクターも個性が、これからもっと楽しめるんじゃないかと」と満足そうに話していました。
商談会を主催したジェトロ北海道では、富裕層が多いシンガポールとアジアのアルコール市場の中心になっている香港の2地域での売り込みに力を入れていて、今後の主要な輸出先として期待しています。あすは後志の余市町などを訪れる予定です。