住み込みで働いていた知的障害者が金銭を搾取されたなどとして、恵庭の牧場主の家族と恵庭市を訴えている裁判が、きょう札幌地裁で開かれました。きょうは原告3人のうち1人が初めて裁判の当事者席に参加しました。
きょうの裁判で原告側は、恵庭市が劣悪な労働環境や賃金の未払いを認識していたのに放置していたのは「行政公認の奴隷」として扱っていることだと主張しました。
また、市側が「牧場主は古くから善意の第三者として知的障害者の面倒を見てきた」とする主張に対しては、「美談仕立てにするのは極めて罪深い」と指摘しました。
裁判後、原告が初めて会見で思いを語りました。原告主張「金を人に黙って使うのはよくない。正直に言ってほしいと思います」
次回の裁判は来年2月21日の予定です。