バイオガス発電の電気をふるさと納税の返礼品として提供する取り組みを十勝の新得町と北海道電力が始めます。
新得町へのふるさと納税の返礼品として提供するのは、牛のふん尿からつくられたバイオガスを使って町内で発電した「電気」です。12月2日から31日までに、町へ1万円を寄付すると、来年3月分の電気料金が実質2千円安くなります。北海道電力と契約していることなどが条件で、受け付けの上限は100件です。道外では、中部電力や北陸電力などが電気をふるさと納税の返礼品にしていますが、道内では今回が初めてだということです。
新得町は、二酸化炭素の排出削減に向けた町の取り組みをアピールしたい考えです。浜田正利町長は「ふるさと納税という切り口の中で経済的なメリットも追及できないか(考えた)。自治体も頑張っていると道民にPRできれば意義深い」と話していました。北海道電力の新沼彰人常務は「これが象徴的な取り組みとなって広がり、北海道のゼロカーボン、地域全体の脱炭素化に向かっていく取り組みにつなげていきたい」としています。北電は今後、町内の「水力発電でつくった電気」を返礼品に加えることも検討しています。