二酸化炭素を地中に貯留する「CCS」という技術の実用化に向け、液化した二酸化炭素を運ぶための実証試験が苫小牧で始まりました。
きょう設備の竣工式が開かれたのは、「日本CCS調査」が運営する苫小牧の事業所です。「CCS」とは、工場などで排出された二酸化炭素を回収し地中深くにためる技術で、国は温暖化対策の柱の一つとして2030年の実用化を目指しています。 実証試験では、京都の舞鶴にある施設で液化した二酸化炭素最大800トンを船で苫小牧に運びます。
きょう到着予定だった輸送船はしけの影響で舞鶴港に留まっているということです。 試験は2027年3月までで、大量の二酸化炭素を輸送するため低温・低圧のまま安全に運ぶ技術の確立を目指します。