増えるインバウンド需要に対応するため、札幌の地下鉄駅で、AI(人工知能)を使った多言語案内サービスが試験導入されました。
札幌市交通局がきょう、地下鉄すすきの駅で試験運用を始めた「AIさくらさん」です。地下鉄の乗り換えやホテルへの道のりを案内する機能を備え、日本語のほか、英語・中国語・韓国語に対応しています。駅では外国人観光客からの問い合わせが増えていて、今回の案内システムを活用し、客へのスムーズな対応や職員の負担軽減につなげる狙いです。
フィリピンからの観光客が英語で「ホテルウイングインターナショナルはどこにありますか?」とたずねると、デイスプレイには英語の回答が表示されました。
札幌市交通局高速電車部の田名辺祥子さんは「すすきの駅から温泉街や札幌の主要な観光地に行きたいという質問や問い合わせが多いので返答にかかる負担の軽減になれば」と効果を期待します。
試験運用は来年3月末までで、交通局は結果をふまえ、本格導入を検討する考えです。