農業に必要不可欠な肥料。その原料は海外からの輸入が多く、円安で価格が高騰する中、国内産肥料の消費拡大が農業生産のカギを握っています。
札幌で4日に開かれたフォーラムでは、農業経済学の専門家が基調講演した後、道内での肥料の供給状況などが説明されました。会場には、肥料メーカーなどのブースが設けられ、来場者が商談を行いました。
バイオガスプラント運営会社の役員は「畑作農家でバイオガスプラントから出る消化液や、たい肥を使ってみたいという方を見つけたいなと思ってやってきました」。また、牛丼チェーンの役員は「東京・埼玉・千葉・神奈川にある630店舗から出るお客様の食べ残しとか、自社の工場から出る食品残さをリサイクルしていて、肥料を作るたい肥場などを北海道でもつくってほしいという要望があったのでニーズ調査にお伺いしました」と話していました。
農林水産省では、2030年までに、肥料として使われる「リン」の国内産の比率を現在の25%から40%まで引き上げる目標を掲げていて、今回のようなマッチングのフォーラムを開いて消費拡大につなげたい考えです。