北海道は10日、「段階的定額制」の宿泊税導入に反対していた後志の倶知安町と新たな方法で合意したと発表しました。
道は開会中の道議会で宿泊料金に応じて税額が変わる「段階的定額制」による宿泊税条例の成立を目指しています。一方、倶知安町では、2%の定率制による宿泊税を2019年から導入していて、課税方法が異なると宿泊事業者らの負担が増えるとして条例案に反対していました。こうした中、道はきのう倶知安町との間で、道の宿泊税を課税しない代わりに、その相当額を町が道に納めることで合意しました。
鈴木直道知事「こうして倶知安町と歩み寄る形で合意するに至ったこと、そのこと感謝申し上げます。本当にありがとうございます」
倶知安町・文字一志町長「北海道と倶知安町で大変な作業これから控えておりますけれども、力を合わせて北海道の観光というものをしっかりと支えていきたい」
道に納付するため、倶知安町は宿泊税の税率を上げる方針ですが、具体的な税率や道へ納める額の計算方法などは今後検討するということです。また、道は宿泊税導入を目指している市町村からの希望があれば、同様のやり方を検討する方針です。