北海道新幹線の札幌車両基地に描かれる壁面デザインのイメージが公表されました。 今後、市民の意見も踏まえ年度内に正式決定する見通しです。
デザイン案はきのう、車両基地を建設する鉄道・運輸機構が発表しました。 札幌市が景観づくりのために建築物での使用をすすめている「札幌景観70色」の中から、6色を採用し、モノトーンのグラデーションとなっています。 札幌車両基地は新幹線札幌駅のホーム東側からJR苗穂駅までの約1.3キロにわたり、高さは約22メートルとなります。長大なため、周辺の景観と調和することが求められていて鉄道・運輸機構は有識者による検討会での議論を経て、案をまとめました。
鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局の森宣夫副局長は「圧迫感が少なく、周辺の市街地環境と調和し落ち着いたデザインとなっていると評価された」 と話していました。機構は来年1月31日と2月1日にJR苗穂駅で案を示して市民から意見を募り、年度内にデザインを決める方針です。
北海道新幹線の札幌延伸は、当初目標の2030年度末から遅れる見通しですが、車両基地は予定通り、27年度末の完成を目指すということです。