ミズナラなどの木が枯れる「ナラ枯れ」の被害拡大防止に向け、道はきょう、専門家や関係自治体などと対策を話し合いました。
ナラ枯れは病原菌を媒介する昆虫がミズナラなどの木に入り込んで起きる現象で、道内では去年初めて被害が確認されました。道の調査でことしはこの虫が去年の7倍確認されています。
対策会議では、ヘリコプターや衛星画像をもとにした現地調査の結果が示され、道南3町の41カ所で182本のナラ枯れ被害があったことが報告されました。これとは別に、地形が険しく現地調査ができなかったものの、被害の可能性がある場所がおよそ220カ所あるということです。
被害が拡大した要因としては、暖冬で虫が死ななかったことや、去年の調査で被害を見落としていた木から虫が繁殖したことなどが挙げられるということです。
道は今年度内に対策の基本方針を策定するとともに、虫が繁殖時期を迎える来年6月頃までに被害木の処分を進め、拡大を防ぐ方針です。