札幌でことし起きたストーブが原因の火災が、きのうの時点で去年の同じ時期よりも3件多くなっています。冬に欠かせないストーブによる火災を防ぐためにはどのような注意が必要なのか取材しました。
市消防局によりますと、ことし札幌で起きたストーブが原因とみられる火災はきのう時点で26件にのぼっています。過去5年間をみると12月に集中して発生していることがわかります。
市消防局が公開している実験映像では、寝返りなどで布団が発熱部分に接触すると、およそ10分後に煙が上がり始め、その7分後には布団が激しく燃え出していることが分かります。また、灯油ストーブの上に洗濯物を干すケースでは、乾いた洗濯物がストーブの熱による上昇気流で落下。わずか1分20秒で発火してしまいました。
発火の初期段階では家庭用消火器が有効だということです。市消防局予防部の高瀬一憲消防士長は「一度出火してしまうと周囲の可燃物に引火してしまうので燃えやすいものを置かないことを徹底してほしい」と注意を呼び掛けています。
家にいる時間が増え、ストーブを使う時間が増える年末年始。ほこりを拭き取り、古い灯油は使わないようにすることも重要だといいます。