2025年は次世代半導体の量産を目指すラピダスが試作ラインを稼働し、道内経済が新たな段階へと踏み出します。鈴木直道知事にことしの展望を聞きました。
ことし、道内で最も注目される事業の一つがラピダスの試作ライン稼働です。先月には製造装置の設置も始まり、小池淳義社長も準備が順調に進んでいることをアピールしました。
鈴木知事も大きな期待を寄せていますが、ラピダスだけでなく脱炭素社会を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)事業全体に注目してほしいと話します。
「洋上風力についても、全国の有望区域5ヶ所のうち松前沖で地域の協議が終わり、促進区域という次のステップへの検討がされている状況」
去年6月、道は札幌市とともに国のGX金融・資産運用特区に選ばれました。再生可能エネルギーの潜在能力が高い北海道は、今後10年間で40兆円規模の投資が期待されています。
「ラピダスで5兆円ぐらいの投資と言われている。(本州と北海道を結ぶ)海底直流送電線も1.8兆円。今までの北海道ではなかったような桁の投資。経済面で大きく北海道を前進させる、そういう事業だと思っている」
鈴木知事はまた、企業立地を促すための道の助成制度を来年度拡充する意向を示しました。
「非常にスピードが速い。社会の動きが。だからここは特区のフレームとか、税制の優遇とか規制緩和、こういうものをしっかりとやって、そのスピードに何とか追いつきながら民間の投資を呼び込んでいく。企業進出補助のさらなる検討など、今までにない形で企業進出を加速させる内容にできたらいい」
こういった動きをしっかりと捉えて、去年より良い1年にしたいと語りました。
「いろいろなプロジェクトが動いていく。それらが北海道経済をさらに押し上げることを期待したい」