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背骨のゆがみを簡単に検査 江別の企業が旭川医大と開発

テレビ北海道 2025年1月14日 17時27分

「脊柱側彎(そくわん)症」という病気をご存知でしょうか。10代の成長期に進行しやすいこの病気の検査機器を、江別の会社が開発しました。脊柱側弯(そくわん)症とは、背骨が左右に曲がってしまう病気です。症状が進むと心肺機能が落ち、手術が必要になることもあるため、早期発見が重要とされています。しかし、これまでの検査機器は数百万円と高価で、学校の健診では目視や触診での検査が一般的でした。そこで生まれたのが、この「スコリオデバイス」です。

 三品記者「背中から肩にかけてなぞるだけで、背中の傾きを測ることができます。この数値が低いほど、傾きが少ないということです」

背中の傾きが1度単位で表示され、病院の受診が必要かどうか判断できます。開発したのは、江別の電子機器メーカー「電制コムテック」と「旭川医科大学」です。

 電制コムテック須貝保徳専務「(これまで)福祉機器の商品はあったが新商品が開発できないか考えていたときに、たまたま新聞で旭川医科大の先生が研究をしているのを目にして(連絡した)」

価格は28万円と比較的安く、薄手であれば、服を着たまま検査できるのも特長です。

 旭川医科大学整形外科システムエンジニア今井充さん「約500グラムで軽くてハンディ(扱いやすいもの)なので誰でもどこでも使用できる」

この機器は、道内の小学校などで活用が検討されているということです。

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