札幌・ススキノでおととし、男性が殺害され、親子3人が起訴された事件。殺人などを手助けした罪などに問われている父親の2日目の裁判員裁判が15日、札幌地裁で開かれました。検察側の証拠調べでは、娘が撮影した映像データなどから、犯行当時の様子が明らかになりました。
ススキノのホテルでおととし、恵庭の会社員男性が殺害され、頭部を切断された状態で見つかった事件では札幌・厚別区の田村瑠奈被告ら親子3人が殺人などの罪でそれぞれ逮捕・起訴されています。
きのうの裁判で父親の田村修被告は「無罪」を主張し、殺人や死体遺棄を助けた「ほう助」の罪が成立するかが焦点となっています。
きょうの検察側の証拠調べでは、娘の瑠奈被告が撮影していたビデオカメラの映像などから犯行当時の様子が明らかになりました。現場のホテルで撮影されていた動画は1時間30分以上に及び、映像は公開されませんでしたが、「瑠奈被告が2分間に9回、刃物で被害者を刺す様子」「殺害後に自撮りをする様子」「頭部を切断後、胴体部分もキャリーケースに入れようとしていた様子」などが明かされました。
きょうは修被告が語る場面はなく、時折メモを取りながら読み上げられる証拠に耳を傾けていました。次回の裁判は21日を予定しています。