人材不足が深刻となっている建設業界の担い手確保に向け、行政や業界団体が話し合う会議が開かれました。
この会議は建設業界の担い手確保などを目的に2015年から定期的に開かれています。
厚生労働省によりますと、建設業への就業者数(年平均)は2023年の時点で約480万人と、ピーク時に比べて3割近く減少しています。
きょうの会議では、道内の高校生に去年4月どのような職業に就きたいか聞いた調査の結果が報告されましたが、北海道労働局からの報告は…
「建設業は1番低い割合で就職希望者の5.3パーセントが建設関係に就きたいとなっている。なかなか厳しい」 (北海道労働局・猪俣職業安定部長)
また、担い手育成に向けた取り組みとして、小学生や高校生などを対象とした建設現場の見学会に全道合計で1700人以上が参加したことや、地方で始まった建設業をテーマにした高校生のクイズ大会がことし全道規模に広がったことなどが報告されました。
「建設業はやっぱりきつい、汚い、危険との印象はどうしても実際には付きまとう。そういう職業の中で生きていけるような魅力をつくっていくのは大事」(北海道建設業協会・栗田副会長)