北海道発祥の人気キャラクター「雪ミク」が、札幌への企業誘致を加速させるためのＰＲ大使に就任しました。札幌市の中心部では、北海道新幹線の札幌延伸を前に、新たな商業施設や複合ビルなどの再開発が進んでいます。中心部のオフィス面積は、2030年にはおよそ300万平方メートルとなり、2020年に比べ90万平方メートルほど増える見通しです。市はこうした動きに合わせ、「大札新」をスローガンに掲げて企業誘致を進めています。この「大札新」のＰＲアンバサダーに、北海道生まれのキャラクター「雪ミク」が選ばれました。
札幌市の秋元克広市長は「企業進出の希望に沿えるオフィスの面積が供給できる状況になってきた。（雪ミクには）これからの札幌、北海道を国内外に大きく発信していくＰＲの先頭に立ってもらう」と期待を込めて話しました。
市は、雪ミクのＰＲ活動を通して、今後の発展が期待される半導体関連企業や、再生可能エネルギーを扱う企業の進出を後押ししたい考えです。
雪ミクなどを生んだ札幌のクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長は「札幌は商業的にもそうだし、地方に住んでいる学生の教育のハブ（中心）になることもできる。札幌を拠点に北海道全体を底上げしていきたい」と話しました。