去年10月の衆院選をめぐり、いわゆる「1票の格差」が是正されていないとして札幌の弁護士らが選挙の無効を求めていた裁判で、きょう札幌高裁は訴えを退ける判決を出しました。
去年の衆院選では、1票の格差を是正するため、「10増10減」など区割りを見直しましたが、有権者数が全国最多の北海道3区と最も少ない鳥取1区では1票の価値が2.06倍となっていました。
きょうの判決で札幌高裁の小河原寧裁判長は「投票価値の平等の要求に反する状態にあったとはいえない」などと述べ、選挙も有効であるとして、原告の訴えを棄却しました。衆院選をめぐっては広島高裁と大阪高裁でも合憲の判決が出されています。