市川 栞 キャスター:
「木曜日は気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします」
小野 和久 気象予報士:
「お願いします」
市川:
小野さん、きょうは二十四節気の一つ「立冬」です。朝も昼も、暦通りの寒さでしたね。
小野:
あすの朝は、さらに冷え込みそうです。
小野:
気象台の週間予報を見ていきましょう。あすは晴れて、朝の気温は金沢では7度まで下がるでしょう。土曜日も晴れ、日曜日は雲が多めですが晴れ間が出るでしょう。
月曜・火曜はくもりマークですが、今後、月曜日に雨マークが付くかもしれません。いまの時期の最高気温は17度、最低気温は9度くらいが平年並みですので、日曜日からは平年より気温の高い日が続くでしょう。
市川:
また、20度以上の日があります。寒暖差に注意ですね。
小野:
きょう、気象台から発表された1か月予報を見ていきましょう。
小野:
まず気温はこの先も平年より高い日が続きそうです。寒気の影響を受けにくい予想です。
市川:
長期予報では、12月からは一転して雪の量が多そうですから、12月は季節が急に進みそうですね。
小野:
そして、雨の量は平年並みか少ない見込みです。
小野:
さて、ことしは街なかの木々の色づきも少し遅れています。
市川:
テレビ金沢の近くにイチョウ並木がありますが、こちらも黄色く色づくのが遅れていますね。
小野:
そのイチョウですが、気象台にもあります。ある程度、黄色く色づくとソメイヨシノやウメのように発表があります。
市川:
イチョウにも標本木があったんですね。
小野:
気象台では、こうした様々な観測から季節の進み具合を調べています。
「生物季節観測」と呼ばれています。
市川:
私はサクラの開花やセミの鳴き声などを聞くと季節を感じますが…小野さん、文字の横に「2020年まで」と書かれていますね。
小野:
2020年までは全国の気象台の多いところで、これだけの観測を行っていました。ところが、2021年から大幅に減って…
小野:
現在は、ウメ、サクラなど、こちらの6種類だけになりました。動物の観測はなくなりました。
市川:
こんなに減ったんですか。ただ、イチョウは残ったんですね。
小野:
そのイチョウが金沢の気象台で「黄色く色づく日」ですが、平年が11月10日、去年は11月9日でした。
市川:
きょうは7日ですからそろそろ発表がありそうですね。
小野:
ちなみに、「黄色く色づく」の文字の読み方ですが、「オウヨウ」ではなく、モミジが赤く色づくのと同じ、「コウヨウ」と呼ぶそうです。
最後に、気象台の週間予報で、この先の天気をもう一度、確認しましょう。
小野:
あすから日曜日まで、晴れ間が出るでしょう。月曜・火曜はくもりマークですが、今後、月曜日に雨マークが付くかもしれません。
日曜日からは、平年より気温の高い日が続くでしょう。
市川:
あすの朝は冷え込みそうです。この先も寒暖差に気を付けて過ごしたいですね。小野さんとお伝えしました。
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