8日に今シーズン初の水揚げとなった石川県内のズワイガニ漁。漁師も、市場関係者も、町の飲食店も…誰もが待ちに待った地物のカニが店頭に並びました。
先週末(9日)の近江町市場。
「いらっしゃい!カニ解禁、カニ解禁!」「きょうから初売り!!」
店頭にずらりと並んだのは初物のズワイガニです。
買物客:
「きょうが解禁だっていうんで来たんですけど、いつも来てます」
「(Q. どれくらい買ったんですか?)10杯、コウバコ10杯」
石川県内の各地で水揚げされたばかりのカニが次々と買い求められていきました。
大口水産・荒木 優 専務:
「ようやくこの日が来たなと思いますね。楽しみをきょうにまで伸ばしとったって感じなんでね。その分、お客さんも爆発力があるんじゃないかなと」
8日、しけのため2日遅れで水揚げされたズワイガニ。初日は県内全体で約20万匹が水揚げされました。
その中で、市場関係者が注目するトラックがありました。荷台に満載されていたのは能登半島地震以降、初めてとなる輪島港のズワイガニ3000箱です。
水産関係者:
「自分らも心配していたんですけど、きょうかなりの水揚げがありましたので、輪島産の注文を結構聞いていますので嬉しいですね。少なからず応援できれば嬉しいですね」
初競りが始まると…
「これ2万円!3万円!」「これ、3万円!3万5000円!4万円!」
金沢港のコウバコガニ2匹が最高級ブランド「輝姫」に認定。いずれも4万円で落札されました。
落札した店は:
「最初から能登復興支援のために絶対に買うつもりでいたのでとても嬉しいです」
そして、こちらの飲食店では…
金沢おでんを代表するカニ面の準備を進めていました。初物が店頭に並ぶと同時にさっそく提供を始めています。
「香箱のカニ面おでんです」
市川キャスター:
「ありがとうございます。すごい良い香りしています」
手間暇かけて完成したカニ面。
市川キャスター:
「おいしいです。味がぎゅっと凝縮されていて身のふわふわと卵のプチプチ感が同時に楽しめてすごく美味しいです」
酒BARのおでんバンチョ―サン・竹田 雄太 店主:
「お客さんがきっと地物を食べたいと思っていると思うので、値段は高くても出しますので。ここから一番、観光の方が増えてくると思いますし、美味しいものを食べていってくれたらいいなと思います」
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