被災者の心に寄り添う取り組みです。高知県の仏師が12日から石川県内入りし、能登半島地震で破損した仏像の応急処置にあたっています。
元日の地震で壊れてしまった仏像。この仏像に応急処置を施そうと穴水町の明泉寺を訪れたのは、石川生まれで現在は高知県で活動する仏師、吉田安成さんです。
この取り組みは文化庁の「文化財レスキュー」の一環として行われたもので今回、吉田さんは自らの技術を役立てたいとふるさとに駆け付けました。
仏師・吉田安成さん
「これはどこにあったのかな」
ばらばらになった部材を接着剤でつなげたりはめこんでいく吉田さん。
「よしオーケーあってよかった。」
「なかったら裸のままやった」
慎重に作業しながら、少しずつ、元の姿に近づけていきました。
明泉寺 住職・川元祐慶さん
「誠にありがたいですね。こういう機会がないと、なかなか修理というまでにはいかないので、非常にありがたいです」
仏師・吉田安成さん
「少しでも仏様を元の姿に近づけることで、被災された方々の気持ちが少しでも軽くなるというか、仏様がまた戻ってきたと喜んでいただければいいなと思っています」
吉田さんは11月16日まで能登町や輪島市の寺院でも被災した仏像の応急処置を行うということです。
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