去年、経営破綻した能美市にある「JOLED」の事業所が半導体の生産拠点として生まれ変わりました。経営するのは印刷大手の「TOPPANホールディングス」です。
4日、開所式を迎えたTOPPANの石川工場。去年3月に経営破綻した有機ELディスプレーの開発・製造拠点が次世代の半導体パッケージを生産する工場に生まれ変わりました。
「凸版印刷」から社名を変更したTOPPANホールディングスは次世代半導体の生産にも力を入れていて、能美市の工場はシンガポールと新潟に続き、3か所目となる半導体の生産拠点です。
まずは以前、JOLEDが使用していた設備を活用し、テレビなどに使われる反射防止フィルムの製造に着手するということです。
TOPPANホールディングス・植木 哲郎 エレクトロニクス事業本部長:
「この半導体事業というのはすごく大きな事業なので、ここをきちっと伸ばしていって、ワールドワイドで供給していくというのが我々の責務です」
能美市・井出 敏朗 市長:
「市民にとっては雇用の場、雇用の種類も広がるというようなことで大変期待をしておりますし、歓迎もしております」
工場は来年度から稼働し、次世代半導体は2028年度からの量産を目指すとしています。
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