仲卸業者と若手の事業者がタッグを組む新たな事業が始まりました。17日にオープンしたこの新事業の1号店は、この季節に食べたくなる焼き芋の専門店です。その狙いとは…
金沢市中央卸売市場に17日、オープンした店舗。焼き芋の専門店ですが、その焼き方は石焼きではなく「つぼ焼き」です。焼きたてを割ると、しっとりとした芋が現れました。食べてみると…
市川 栞 キャスター:
「甘い。とにかくすごく甘くて、繊維も感じられないほど本当にねっとりしています。美味しい」
炭を使って、遠赤外線で2時間かけて熱を通すため、通常のサツマイモの2倍となる糖度40度の甘い焼き芋に仕上がるということです。
販売するのは、この時期に食べたい温かい焼き芋だけでなく、冷やした焼き芋も。
試食した人は:
「甘い。冷たいほうが甘い。これ(温かいほう)はこれでホクホク感があっていい」
この店を経営するのは、3年前まで会社員だった辻友弥さん。なぜ、この店を始めたのかというと…
金沢壺焼き芋はるか・辻 友弥 店長:
「連携させていただく丸友青果さんの中で、最近、健康志向だとか腸活とかで、よりたくさんの人にサツマイモを届けることができればなと」
運営にあたり連携しているのは、市場内の仲卸業者・丸友青果。
これは、再来年度から金沢市中央卸売市場の再整備に向けた工事が始まるのを前に、食品加工の技術を持つ若手と市場内の仲卸業者が連携して、付加価値の高い商品の開発に取り組んでもらおうという金沢市の新たな事業です。
この店舗がその事業の1号店で、仲卸業者から辻さんには、焼き芋に適したサツマイモの品種の提案や管理方法などを伝え、辻さんから仲卸業者には、つぼ焼きなどの加工技術を伝えます。
丸友青果・金川 信子 取締役:
「知識を少しでも若い人につなげていければなと思います。いろんな情報を共有してやっていきたいなと思っております」
金沢壺焼き芋はるか・辻 友弥 店長:
「仲卸さんの力を借りて、この時期はこういうのがいいよとか、そういうのを教えてもらいながらより良いものをお客様に届けられればなと思います」
この事業では、来月にも若手と仲卸業者が連携した別の業種の新たな店もオープン予定だということです。
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