出荷が本格化している「能登かき」。1年前の地震で養殖場に被害が出ましたが、今シーズンはどうなっているのでしょうか。
濃厚でクリーミーな味わいがたまらないぷりっぷりの「能登かき」。
実はこちら。カキの本場、広島県で始まった期間限定のカキ小屋です。でもなぜ、広島なのかというと…
TAKIBI・浅妻尚文さん:
「1年間ほど何の支援もできていなかったので、能登のカキを仕入れて食べていただいて、消費することで復興につながれば」
広島でアウトドア事業を手掛ける経営者が、被災した友人が住む能登を食で支援したいと今回、企画したもの。
広島から遠く離れた能登からやってきたカキが、カキにうるさい広島の人の舌をうならせました。
寒い冬を迎え、出荷が本格化しているこの「能登かき」。
20日に七尾市を訪れると…
七尾湾で水揚げしたカキが運び込まれていました。
養殖から販売までを一貫して行うこちらのカキの直売所では、地震で養殖場が被災。
今シーズン出荷するカキそのものは難を逃れたものの、養殖イカダの半分が破損するなど、厳しい営業を強いられました。しかし…
山口水産・山口 翔太 取締役:
「しっかりとイカダを修復させていきたいと思います」
能登のカキを全国の人に知ってほしいとイカダを一から作り直しました。
人出不足などで、むき身の出荷は例年の半分ほどに留まるものの、殻付きも含めた出荷量は例年並みの約100トンを見込んでいます。
山口水産・山口 翔太 取締役:
「未だに地震前と同じように営業できていない所があるので、能登カキ業者全体が地震前と同じように営業できればと、能登を忘れずに、カキを食べて能登を知ってもらって、能登の関係人口になっていただければなと思っています」
本場広島でも認められた能登のカキ。震災を乗り越えた能登の冬の味覚は全国に能登の今を伝えます。
この記事の動画はこちらから再生できます