2月から始まるプロ野球のキャンプを前に、選手たちは既に始動しています。去年、1軍復帰し、980日ぶりの勝利を上げたかほく市出身のヤクルト・奥川恭伸投手が、今シーズンにかける意気込みを語りました。
2024年末、白山市内のショッピングセンターで行われたトークショー。
集まった500人以上のファンが見つめる先に、ヤクルトの奥川恭伸投手の姿がありました。
小学生のころからバッテリーを組んでいた巨人の山瀬慎之助選手と共にファンの歓声に応えていました。
そのイベント終了後、奥川投手にお話を伺いました。
市川 栞 キャスター:
「すごい人でしたけど、どうでした?」
ヤクルト・奥川 恭伸 投手:
「びっくりしましたね。普段、東京にいると距離があるので感じにくい部分もあって、あれだけたくさんの人に集まってもらえて改めて(地元の応援を)実感できましたね」
2020年、鳴り物入りでプロデビューを果たし、翌年のクライマックスシリーズでは完封勝利を上げるなど、順調なスタートを切っていた奥川投手。
しかし、右ひじの故障により、2022年から2年間、一軍の舞台に姿を現すことはありませんでした。
奥川投手:
「よくなれば気分もよくなりますけど、また悪くなったら気分も沈んで安定しない、1日1日違う感情だった。野球がやっぱ好きなので野球ができないストレスとか、いろんなストレスがありました」
その苦難を乗り越えたのが、去年6月。
約2年ぶりに一軍登板を果たし、実に980日ぶりの先発勝利をあげました。
ヒーローインタビューの奥川投手:
「本当にきょう勝つことができてうれしい気持ちです。この2年という期間の中で…(涙を流しながら)きょうも本当にたくさんのファンの方にあたたかいご声援をいただいて……本当にうれしかったです」
奥川投手:
「あのときの気持ちはわかんなかったんですよ、本当に。みんなに泣くなよ泣くなよって言われてて、泣きませんよって言ってたんですよ。2年間って言った瞬間にぶわってきて」
市川:
「2年間のつらかった日々があって…」
奥川投手:
「つらかったのと同時に、支えてくれた人とか思い出すんですよね。一緒になって喜んでくれてるんだろうなと思うとなんかうれしくて」
市川:
「復帰にあたって練習の仕方が変わったとかフォームが変わったとかは?」
奥川投手:
「色々やりましたね、こっちいったりあっちいったり色々やってたんですけど、今それがようやく固まってきて、まとまってきて、やることが決まってきて、今は体の心配まったくという感じですね」
次のシーズンに向けて順調に調整しているという奥川投手ですが、野球以外のリフレッシュ方法は?
市川:「意外と奥川投手の趣味ってみんな知らない」
奥川投手:
「趣味はないんですよね。どれもはまらない」
市川:
「長続きしない?」
奥川 恭伸 投手:
「長続きしない飽きちゃう。今のマイブームはネットフリ ックスなんですよ」
市川:
「それはどれくらい続いた?」
奥川 恭伸 投手:
「まだ全然続いていないです。飽き性なんです。でも野球だけは続いているんで」
市川:
「本当に好きだった?」
奥川投手:
「本当に好きなんだと思います。野球できたらいいかなみたいな」
野球一筋の奥川投手はことしで24歳。年男でもあることしは、一軍での完全復活に向けて大きな期待がかかっています。
ヤクルト・奥川 恭伸 投手:
「なんかちょっと特別な年って感じがするので、巳年…しつこく、粘り強くみたいな」
市川:
「へびだから?」
奥川投手:
「へびだから。そんな感じで頑張りたいですね」
市川:
「ちなみにへびって脱皮するから成長する年とかって言うらしくて」
奥川投手:
「そっちのほうがいいですね、脱皮して成長のほうがいいですね。来年6年目で24歳といったらそろそろ野球選手として1人立ちしてもいい年齢だと思うので、覚悟決めて頑張りたいなと思っています。21年シーズンの成績を全部超える登板試合の数、イニング、勝利数、防御率、しっかり超えていくのを目標に頑張りたいですね。全部勝つくらいの気持ちで頑張りたいと思います」
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