去年元日の地震以降、初めての大雪が石川県に予想されています。いまだ復旧途上の被災地・能登での大雪の注意点について、専門家に聞いてきました。
地域防災を専門とする金沢大学の青木准教授は…
金沢大学・青木 賢人 准教授:
「どうしても道路の状況が地震の影響もあってガタガタしていたりしていて、除雪が十分に出来なかったりします。(道路に)穴があいていたり、 川岸や水路の脇が壊れてしま っているのが雪にかぶって見えなくなってしまうと、歩いた時に、そこにつまずいたり転んでしまったり、水路に落ちたりすると、もっと大変なことになります。万が一、転んじゃったとき見つけてもらえないんですよね。いつもより地震の影響で人が減っていますので、できる限り大雪のときは出かけないでいいように、ローリングストック(食品備蓄)のつもりで、少し多めに買い出しをしておくといいかなと思います」
また、気温の低下にも注意が必要です。
特に断熱性能が高くないプレハブ型の仮設住宅では、暖房を使うのはもちろん、窓の隙間に断熱用のテープを貼ったり、室内でも普段より厚着をするなどして体調管理にも気を付けてほしいと呼びかけています。
そして、まだ建物の解体が終わらないなか、自宅周辺の状況にも目を配って欲しいとしています。
金沢大学・青木 賢人 准教授:
「隣の家が倒れると、もたれかかってきた家のほうにも大きな被害が出ることになりますので、 隣家がまだ公費解体が済んでいないという状況であれば、 無理せず安全なところへ身を寄せていただくということをぜひ考えていただけるといいかなと思います」
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