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3社協業で社会インフラに焦点 基幹ネットワークのセキュリティを高める

週刊BCN+ 2021年2月4日 17時0分

 NECは、ネットワーク機器メーカーのアラクサラネットワークス、シスコシステムズと協業することで、社会インフラ向け通信ネットワーク構築ビジネスを強化する。通信キャリアや鉄道、電力、国・自治体など社会活動の根幹となる重要インフラの14分野を主な対象として、ネットワーク機器に不正な変更が加えられていないか、安全な運用がされているかどうかといったリスクを排除した情報セキュリティソリューションを提供する。 具体的には、シスコシステムズ「NCS 5500」シリーズなど基幹ネットワーク製品をアラクサラネットワークスが仕入れて、NECが社会インフラ分野のユーザーに販売する。NECでは今回の3社協業によるネットワーク製品を21年4月から順次販売を始める。

 アラクサラネットワークスの中川勝博社長は、「ネットワーク機器メーカーとしての技術を生かし、機器が改ざんされていないかを確認したり、運用管理の側面で支援する」とし、NECの河村厚男執行役員常務は、「ネットワークの構築やセキュリティ機能の強化などNEC独自の付加価値をつけて販売する」と話す。シスコシステムズの鈴木和洋会長は、「日本国内では社会インフラ市場にまだ十分当社製品が浸透していない課題があった」とし、NECとアラクサラネットワークスとの協業は社会インフラ市場向けの重要な販売チャネルとして機能すると期待する。

 今回の3社協業で、向こう3年間の累計で180億円程度の売り上げを目指す。(安藤章司)

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