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ダイレクトクラウド、法人向けクラウドストレージ「DirectCloud-BOX」大幅アップデートへ

週刊BCN+ 2021年6月23日 15時26分

 ダイレクトクラウドは、法人向けクラウドストレージ「DirectCloud-BOX」のバージョンアップを6月29日に実施する。

 今回のアップデートによって、エクスプローラーでクラウドの大量のファイルやフォルダーを瞬時に表示できるようになり、6階層までアクセス権限が設定できるようになった。また、クラウドストレージへのファイル移行を旧来から400%高速処理できるようになったため、脱ファイルサーバーのソリューションとして快適に利用することができる。

 最新版のDirectCloud-BOXでは、ファイル保管・ファイル共有にとどまっていた従来のクラウドストレージの枠を越え、ファイルサーバーを超えた厳格なセキュリティを保持しつつ、場所を選ばず快適にファイルを活用できる利便性を提供する。

 具体的なアップデート内容としては、ローカルのファイルサーバーからクラウドストレージへのスムーズなデータ移行を実現するDCBMigratorで、アップロードの処理時間短縮を実現するため、「アップロードサーバーのスペックアップによる性能強化」「ファイルのChunked Upload対応により大容量ファイルのアップロード処理向上(100MB以上のファイルが対象)」「DCBMigratorから同時にアップロード可能なスレッド数を4から8スレッドに増やし、最大で利用可能なPC端末を5台から10台に増加」などを実施。DCBMigratorのアップロード性能を400%アップした。

 また、第6階層のフォルダーまでアクセス権の設定が可能。これにより、既存のファイルサーバーのファイル構成をそのままに移行することができ、管理者のアクセス権限設定に関する手間を大幅に削減し、より細かいアクセス制御が可能となる。ファイルサーバーのフォルダー構成そのままに、クラウドストレージにスムーズな移行を実現した。

 管理者がCSVファイルをエクスポート後、ファイル上で一括修正できる項目が増えたことで、これまでユーザーごとに個別で設定をしていた作業を全て一括修正で対応できるようになった。追加された項目は、「ステータス(有効/無効)」「有効期限」「アクセス制御」「言語(日本語/英語/韓国語の3言語から選択)」となる。

 また、64bit OSに対応したDirectCloudドライブのアプリケーションをリリース。64bit版のアプリケーションを利用することで、64bit OSが搭載された最新PCのスペックを最大限活用することが可能となった。これによって、ファイルやフォルダーの表示速度が約40%向上し、快適な操作性を実現した。

 これまで、フォルダープロパティの機能の一つ「自動削除」で削除されたファイルは、ゴミ箱に移動されずに削除され、復元の方法がなかったが、今回のアップデートで、自動削除によって削除されたファイルが一旦管理者のゴミ箱へ移動するようになるため、ユーザーが誤って削除したファイルがあった場合にも、管理者が手軽に復元できるようになった。

 さらに、DirectCloud-SHIELDで暗号化されたファイルをプレビューした際、指定の透かし文字を表示させることも可能だ。これまでのスクリーンショットや印刷の禁止などでの情報漏えい対策に加えて、透かし文字でユーザーIDを表示させることで写真撮影による情報漏えいを抑止できるようになる。

 承認ワークフローで作成したワークフローに対して、自動承認機能の追加も可能となった。この自動承認機能によって、設定した日数(0~5日)を経過した場合、承認者や代理承認者が申請の承認を忘れていた場合でもワークフローが自動的に承認される。これによって、ワークフローの滞留を防ぐことができる。

 加えて、今回のアップデートでは営業支援ツール「Salesforce」とシングルサインオンソリューション「Okta」とのシングルサインオン連携に対応。例えば、Salesforceのアカウントを利用してDirectCloud-BOXへログインすることが可能となる。

 他にも、DirectCloud-BOXモバイルアプリケーションで、フェイス認証、指紋認証、 PINコードなどの生体認証を利用してDirectCloud-BOXへログインできるようになる。これによって、ログイン作業が簡便化されるだけでなく、ID・パスワードだけに頼らない強固な本人認証でセキュリティを担保できる。モバイル端末が提供しているフェイス認証、指紋認証、 PINコードなどの生体認証を使い、利用者の本人確認を行うことで、利用者以外の第三者からの不正利用を防止することもできる。

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