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パナソニック、新たな共創の場「Network Connect Lab」を開設

週刊BCN+ 2021年6月28日 14時51分

 パナソニック コネクティッドソリューションズ社は、佐江戸事業場にSub6帯域(4.6GHz~4.9GHz)を活用したローカル5G SA(スタンドアロン)システムやマルチアクセス制御の実証や検証を行えるラボを6月25日に開設した。

 同社では、顧客との共創の場として18年にカスタマーエクスペリエンスセンターを開設し、多くの顧客に活用されているが、今回のNetwork Connect Labは、顧客やパートナー企業がさらに踏み込んだ実証、検証を行える場として開設したもの。

 Network Connect Labは、実験試験局免許を取得したローカル5Gの通信エリアであり、測定器などの設備も活用し、ソリューションや製品のシステム評価が可能な環境を提供する。

 具体的には、ローカル5Gによるロボットアームの遠隔操作や、変動の激しい無線環境下での映像伝送ソリューションといったデモ環境に加えて、複数の基地局、移動局の通信状態をモデル化し、システム全体の機能や性能の可視化を可能にする無線システムシミュレータも用意した。これにより、具体的なユースケースを実感できる。

 同社の無線システムシミュレータは、長年にわたってモバイル通信機器、システム開発に携わり実績を積んだシミュレーションモデルを組み込んだ自社開発のシステムレベルシミュレータであるため、顧客環境に合わせたさまざまなカスタマイズを加え、顧客にとって最適な提案を提供することが可能。大手通信キャリア、大手法人向けに同シミュレータを活用した多くの解析結果納入実績がある。

 Network Connect Labでは、訪問する顧客やパートナー企業に、さまざまなアプリケーションの実証とデモンストレーションを行い、広くローカル5Gやその他無線ネットワークの有用性を体感してもらうフィールドとして利用してほしい考え。

 今年2月17日に発表した新事業「現場マルチネットワークサービス」は、ネットワーク、ソフトウェア、エッジデバイスなどのソリューション群を顧客の課題に合わせて提案し、導入支援・構築・運用サポートまでを一体的に提供するサービス。22年4月からローカル5G、プライベートLTE、Wi-Fi6など複数の無線ネットワークを一つの5Gコアで制御し、統合的に提供するビジネスモデルを掲げており、その技術開発も進めていく。

 また、同事業ではネットワークシステムだけでなく、5Gを含む各種無線ネットワークを受信できるエッジデバイスや、それらを制御する業界別アプリケーションもあわせて提供しており、順次end to endでネットワークからアプリケーションまで、統合的な検証も行える場にしていく方針。

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