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NEC、mMIMOの高度な制御が可能なOpen RAN対応の仮想化ソフトウェアを開発

週刊BCN+ 2021年7月5日 16時27分

 NECは、5GネットワークでMassive MIMO(mMIMO)のデジタルビームフォーミングをサポートし、柔軟で拡張性が高いネットワークの構築を実現するキャリアグレードの仮想化ソフトウェアを開発した。2022年初頭から北米、欧州、アジア市場向けに提供することを目指している。 開発した仮想化ソフトウェアは、キャリアグレードの性能を実現するクラウドネイティブのソフトウェア。5Gの高速大容量の要求を満たすため、mMIMOが利用されるシステムで、下り通信で16レイヤー以上のフルデジタルビームフォーミングの高度な制御を行う。これによって、大容量伝送を実現するとともに、サービス内容やトラフィックの状況に応じた効率的で自律的な制御を実現する。

 さらに、同ソフトウェアはO-RAN仕様に準拠し、さまざまなパートナーによるエコシステムを活用し、ユースケースに応じてさまざまなコンポーネントを組み合わせることが可能。柔軟で投資効率を最適化するネットワークの構築によって、Open RANの普及を促進する。

 また、NECはネットワークの統合運用・管理に向け、子会社のNetcracker TechnologyとNECのRANに関する技術と知見を融合した、RANドメインオーケストレーションソリューションを提供する。同ソリューションでは、Kubernetesクラウドプラットフォーム上で動作するように設計されたクラウドネイティブのNetcracker Digital OSS(運用支援システム)を活用し、オープンなAPI仕様と標準規格に準拠しているため、さまざまなOpen RANベンダー製品との連携が可能となる。

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