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パナソニック、「EPIC-KITCHENS-100 2021 Challenges」動作予測部門で準優勝

週刊BCN+ 2021年7月12日 17時41分

 パナソニック コネクティッドソリューションズ社は7月9日、パナソニック システムネットワークス開発研究所とともに、世界最高峰の画像認識国際学会であるCVPR2021(IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition)のワークショップ、第3回「EPIC-KITCHENS-100 2021 Challenges」コンテストの動作予測(Action Anticipation)部門で登録23チームのうち、準優勝の成績を獲得したと発表した。なお、1位がFAIR(Facebook AI Research)、3位がImperial College Londonと上海交通大学の混成チームと公表されている。

 今回のコンテストは、人物頭部に設置した1人称視点カメラによる動画データセットを用い、「動作認証」「動作区別」など、五つのタスクでAI認識技術の精度を比較するもの。パナソニックでは、そのタスクの一つ「動作予測(Action Anticipation)部門」にエントリーした。

 動作予測タスクでは、対象動作が起こる1秒以上前の動画から次に起こるであろう動作の動詞・名詞を予測する。パナソニックでは、過去動作の解釈と未来動作の予測を同時に行う時系列認識の手法であるRULSTM(Rolling-Unrolling LSTM)アルゴリズムをベースに、3種の改善を実施し、20年度の評価値(Mean Top-5 Recall)11.19%を14.82%に引き上げることに成功し、今回の受賞に至った。

 パナソニックでは、自身の100年にわたる製造業としての知見やノウハウを通じ、現場の人・モノ・機器の動きをデジタルデータとして可視化し、サイバー空間で分析を行っている。それらの情報を経営判断につなげ、グローバルでのリードタイム短縮や在庫削減、ボトルネック解消などを通じて、顧客の経営課題の解決を目指す「現場プロセスイノベーション」を推進している。そのための技術開発分野としてAIと画像センシング分野に注力しており、今後も関連の研究開発に取り組んでいく。

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