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グローバルインフォメーション、産業オートメーション向けSIerの市場を調査

週刊BCN+ 2021年7月20日 17時0分

 グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「産業オートメーション向けシステムインテグレーターの世界市場・COVID-19の影響(~2026年):サービス・技術(HMI・SCADA・MES・IIoT・PAM・DCS・PLC・マシンビジョン・産業用ロボット・工業用PC)・産業・地域別」(MarketsandMarkets)を7月16日に販売開始した。

 同レポートでは、システムインテグレータ(SIer)の市場規模は、21年の236億米ドルからCAGR6.0%で成長し、26年には315億米ドルに達すると予測している。産業オートメーション向けSIer市場の成長要因としては、産業オートメーションでのIoTの拡大、安全性とセキュリティへの関心の高まりがオートメーションシステム需要を促進していること、製造工場による低コストでエネルギー効率の高い生産プロセスへの需要、クラウドコンピューティング技術の進歩などを挙げている。

 COVID-19(新型コロナウイルス)が市場に与える長期的な影響は、パンデミックの世界的な広がりや期間、世界各国の政府当局によるパンデミックへの対応、病気の重症度など、さまざまな要因に左右されると予想している。新型コロナウイルスは、産業オートメーション向けSIer市場や提供するエンドユーザーに大きな影響を与えている。

 石油・ガス、エネルギー・電力、化学・石油化学などの業界では、安全・安心が最優先される。これらの産業に携わる企業は、各国で定められた規制や環境規範に沿って戦略的に計画を立てる必要がある。石油・ガスの精製所は、一般的に非常に過酷な地域にあり、これらの製造ユニットでは、事故や機器の誤作動を避けるために、オートメーションシステムの需要が高まっている。

 プロセスオートメーションは、これらの機器や故障を監視・分析するのに役立つ。また、関連するデータを収集し、効率を高めるための戦略を立てることも可能となる。

 一方、高額な初期投資は、プロセスオートメーションの成長を抑制する重要な要因となっている。MES、APC(Advanced Process Control)、DCS、SCADAなどの監視ソリューションや、プロセスアナライザー、コントロールバルブ、アクチュエーター、スマートセンサー、通信ネットワークなどのデバイスの導入には、高額な投資が必要となる。

 プロセスアナライザー、スマートセンサー、アクチュエーターなどのデバイスは、高い設置費用とメンテナンス費用を必要とし、顧客のコストを増加させる。自動化は長期的にメリットがあるが、初期投資が高額なため、完全な自動化を実現することができず、プロセス産業でのSIerの市場は制限されている。

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