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UiPath、慶應義塾大学で社会実装に向けた自動化技術習得を支援

週刊BCN+ 2021年9月3日 16時30分

 UiPathは、慶應義塾大学AI・高度プログラミングコンソーシアム(AIC)との共催イベントとして6月10日から7月8日までの間、RPA開発のハンズオン・コンテストを開催し、同学が注力するAIにRPAを掛け合わせることで広範な自動化技術の習得を支援した。UiPathは、慶應義塾大学AI・高度プログラミングコンソーシアム(AIC)との共催イベントとして6月10日から7月8日までの間、RPA開発のハンズオン・コンテストを開催し、同学が注力するAIにRPAを掛け合わせることで広範な自動化技術の習得を支援した。

 自動化による日本企業のDX推進を支援するUiPathは、DX人材の不足を深刻な社会問題と捉えている。「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)」でも、DX推進の障壁として「スキル・人材不足」がトップの結果となっている。これは、企業がDXの加速を迫られている一方で、DXを実際に遂行するための人材の育成が経営課題となっている事実を浮き彫りにしている。

 こうした社会的背景を踏まえ、UiPathは、「ビジネスセンスと国際性を持ち合わせながら、AIやプログラミングができる学生の育成」をビジョンに掲げるAICに賛同し、RPA開発を通じて学生の自動化スキルや将来的な社会実装にもつながるDXスキルを向上させるための取り組みの一環としてAICに参画し、イベントを支援した。

 慶應義塾大学は、以前からUiPathを採用。18年に慶應義塾大学病院の医事統括室、医療事務の効率化を目的としてUiPathを導入している。現在までの主な活用領域として、医療材料マスタ登録や算定漏れ防止といった10業務で、職員が開発したあるロボットは年間1100時間を創出するなど、事務の効率化に取り組んでいる。

 また、慶應義塾大学にはAIや高度なプログラミング能力を身に着けたいというモチベーションをもった学生が潜在的に多く、学生が自主的にAIや高度なプログラミング能力を身につけられる場として、AICが設立された。AICは「実社会とつながる」ことを掲げ、国内外の企業などとの連携の中でAI・プログラミングを活用して自らのアイデアを自らの技術で実装できる人材の育成を目指している。

 今回、AICに参加している学生を対象とし、春学期(6~7月)に開催したハンズオン・コンテストでは、数回のハンズオントレーニングと、RPAツールで開発した成果物を発表する自動化コンテストの2部構成となっており、学生たちは普段の学生生活・研究活動の中で見つけた課題をもとにUiPath Studioを使った自動化ワークフローの設計から開発までを実施し、デモビデオとプレゼンテーションを提出した。

 なお、講師・メンターはUiPathの社員が担当。評価については、自動化アイデアの有益さや創出可能時間、ワークフロー自体の実装内容や品質、AIとRPAの組み合わせへの取り組みをはじめとした五つの基準をもとに優秀作品を選出し、表彰を行った。

 UiPathでは、秋学期(10月以降を予定)にも慶應AICとの共催によるイベント開催を予定している。春学期に参加した学生のさらなるDXスキル向上をはじめ、初学者向けの自動化アイデアソン企画も追加することで、新たにAICに参加する学生のスキルを底上げすることを目指している。

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