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三重県水産研究所とNTTアグリテクノロジーなど、IoT活用による真珠養殖業の活性化プロジェクト

週刊BCN+ 2021年9月16日 16時0分

 三重県水産研究所、NTTアグリテクノロジー、ミキモトは、アコヤ貝の斃死(へいし)の軽減を図り、真珠養殖業の活性化などを推進するため、IoTを活用した新たなプロジェクトを開始する。
 

 今回のプロジェクトでは、海洋環境の各種センサー(海洋IoTセンサー)と貝リンガルを活用し、海洋環境と貝の開閉運動のデータ蓄積とともに、それらの相関関係の解析を行う。また、異常検知時のアラート通知によるアコヤ貝の斃死被害の回避などの検証を行う。プロジェクト実施期間は22年3月末まで。通信環境については、英虞湾全体の真珠養殖場への拡大を見据え、LPWAなどで通信環境を構築する。

 このシステムを活用し、高水温時や赤潮・貧酸素水塊の発生など、アコヤ貝の成育に脅威となる環境の変化や貝の生理状態の異常を迅速にとらえて適切な養殖管理を実施することで斃死被害などの軽減を図ることが期待される。

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