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コロナ禍の運動不足などを解消、富士通が「AI体操採点システム」をもとに実証開始

週刊BCN+ 2021年10月11日 13時0分

 富士通は、センシングAI技術を使った健康増進ソリューションのプロトタイプを開発し、福岡県内に期間限定で開設・運営される健康増進イベントのための施設「Sante Gym」の来場者に向けて10月12日から10月31日までの期間で実証を行う。

 ソリューションは、Webカメラの前で指示された5種類のポーズをとったユーザーの画像データからAIが腰回りを中心とした体幹の柔軟性や可動域を解析・評価し、改善のためのエクササイズを個々に提案。国際体操連盟と共同開発し、2019年から体操の国際試合にも使われている人の動きをマーカーレスで分析する「AI体操採点システム」技術をもとに富士通が新たに開発した。

 新型コロナウイルス感染症の脅威が続く中、外出自粛の要請に伴う活動制限や運動不足による健康二次被害、加齢による心身の脆弱性が顕著になる高齢者のフレイルなどが問題になっている。予防には、体の状態を定期的にチェックし、運動を習慣化することが重要。そこで、人の動きをデジタル化して測定するAI体操採点システムの技術をウェルビーイング領域に役立てるため、健康増進ソリューションのプロトタイプを開発した。

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