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ネットワークとセキュリティを統合、パロアルトネットワークスの「Prisma SASE」

週刊BCN+ 2021年11月8日 15時0分

 パロアルトネットワークスは、Prisma AccessとPrisma SD-WANを統合したネットワークセキュリティ機能と次世代SD-WAN機能を備えたクラウド配信型サービスとして「Prisma SASE」を日本市場で提供を開始した。 Prisma SASEにより、支店や拠点から自宅、外出先の間で流動的に業務が推進される現代のハイブリッドワーク環境下で、安全性や生産性を確保できるようになる。支店や拠点へのSASE導入を加速する5G対応の統合SD-WANや、場所を選ばずにネットワーク問題を自動修正する自律型デジタルエクスペリエンス管理機能などの機能を強化した。

 具体的には、新しいバンドルSKUにより、SASEの採用を簡素化できる。Prisma SASEは、ZTNA(Zero Trust Network Access)からCloud SWG(Secure Web Gateway)、CASB(Cloud Access Security Broker)、FWaaS(Firewall as a Service)、SD-WANを、単一ソリューションに統合している。

 新しい5G対応SD-WANアプライアンス「ION 1200」は、Prisma SASEソリューションの一部として、支店や拠点のネットワークに5G対応のWANコネクティビティを提供する。キャリア冗長化のためのアクティブ/アクティブ5G WANインターフェース(耐障害のために2つの通信事業者を同時利用する機能)を搭載している。

 ServiceNow、Microsoft Teams、Zoomなどの新しいCloudBlades連携により、ハイブリッドワーカーのコネクティビティを向上する。CloudBladesは、API経由でさまざまなサードパーティーのクラウドサービスをPrisma SASEソリューションと連携させるプラットフォームとなっている。

 SASEネイティブな(SASEに組み込まれた)自律型デジタルエクスペリエンス管理(ADEM)機能は、Prisma SD-WAN上のすべてのユーザーや拠点に対して、レスポンスの向上やトラブルシューティングといった新たなデジタルエクスペリエンスを提供する(今年初旬にPrisma Accessのモバイルユーザープランで展開済み)。同機能では、クラウドインフラストラクチャーのパフォーマンス、アプリケーションのパフォーマンス、ユーザートラフィックも可視化する。

 設定ワークフローを再構築した統合型クラウドセキュアウェブゲートウェイ(SWG)は、ハイブリッドワーカーの要求に対応するため、事前定義された推奨事項と継続的評価(アセスメント)を備えた、シンプルで定義しやすいウェブセキュリティルールを提供する。

 Prisma SASEとION 1200(5G対応版を除く)は、11月5日に日本市場で販売を開始。ION1200 5G対応版の日本での販売は22年を予定している。なお、Prisma AccessとPrisma SD-WANは、スタンドアロン製品として引き続き提供する。

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