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横浜消防局監修「VR消防訓練」を提供、大和ライフネクストと理経から

週刊BCN+ 2021年11月10日 17時0分

 大和ライフネクストと理経は、マンション居住者向けVR(バーチャルリアリティ)消防訓練のサービスを共同で開発し、大和ライフネクストが管理を受託するマンション管理組合向けに11月から提供している。同サービスは、横浜市との三者連携協定による「次世代型マンション防災コンテンツの共同研究開発」の成果となる。

 今回のVR消防訓練サービスは、居住者がそれぞれ都合の良いタイミングでスマートフォンなどからインターネット上のVR動画を視聴することで消防訓練が実施でき、参加率の向上を図ることができる。また、期間中は何度でも視聴可能で、世帯全員がそれぞれのタイミングで参加できる。コロナ禍で感染リスクにつながる大人数の集合を必要とせず、従来のさまざまな制約にとらわれず、多くが気軽に消防訓練に参加することが可能となった。

 訓練内容は、消防法で定められている「消火訓練」「避難訓練」「通報訓練」という三つの訓練について横浜市消防局が監修したVR動画を活用して訓練を行うことができる。さらに、居住者への案内から参加者集計、実施後アンケートまで必要な一連の作業もコンテンツに含まれており、マンション管理組合の手間をかけずに実施状況を確認することができる。

 試験的に開催したVR消防訓練で、横浜市のあるマンションでは、これまでの集合型消防訓練に比べて参加率が5倍という結果が出ている。

 なお、同サービスは大和ライフネクストの防災サービスブランド「マンボウ(manbow)」の一つとして提供する。「オンリーワン防災マニュアル制作サービス」などと組み合わせて利用することで、効果的にマンション居住者全体の防災力、居住者の自助力を向上することができる。

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