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DDSの多要素認証基盤「EVE MA」、高知市が導入

週刊BCN+ 2022年9月7日 16時0分

 ディー・ディー・エス(DDS)の多要素認証基盤「EVE MA」が、高知県高知市の職員PCのログオン認証のために導入された。

 政府は、令和元年6月のデジタル・ガバメント閣僚会議で「マイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針」を決定しており、マイナンバーカードの普及、その利活用を強力に促進している。地方自治体では「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和4年3月発表)」に基づいて、情報システムのセキュリティ強化対策を行っており、マイナンバーカードを活用した本人認証の仕組みを導入する動きも見られるようになっている。

 高知市では、急速なデジタル化による情報漏えい防止対策として、庁内ネットワーク接続用パソコンの認証強化に取り組み、マイナンバーカード認証、マスク顔認証も可能な高精度顔認証のプラグインを有するDDSのEVE MAを導入した。

 今回の導入で、マイナンバー利用事務系はマスク顔認証が可能な高精度顔認証を含む多要素認証で共有端末へログインを実現している。共有端末は、EVE MAの代理認証機能の利用と認証速度の速い顔認証との併用でスムーズな職員交代を行うことができ、窓口業務が円滑になったと評価されている。

 また、全職員約4700人が利用するLGWAN接続系にもマイナンバーカード認証を含む多要素認証を適用することで、職員の情報セキュリティに対する意識向上という効果が得られたとの評価も得ている。

 EVE MAを利用することで、マイナンバーカードや高精度顔認証を活用したWindowsログオン認証、アプリケーションなどへのログイン認証が可能となる。また、生体情報やパスワードなど他の認証要素と組み合わせることで、「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に示される二要素認証にも対応する。

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