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ネットワールド、我孫子市が「Pure Storage FlashArray」を導入

週刊BCN+ 2022年9月29日 16時5分

 ネットワールドは、千葉県我孫子市が従来の物理PCとシンクライアントで運用していた1000台以上の職員用デスクトップ環境をVDIに移行する全庁インフラ再構築プロジェクトで、ネットワールドが提供する「Pure Storage FlashArray//X20 R3(FlashArray)」が共有ストレージに採用され、本格稼働を開始した。

 我孫子市は、今年1月から10年間、インフラ環境の構築・運用を長期包括業務委託することを決定し、その最初の変革として、デスクトップ環境をVDIに移行するために、入札方式ではなくプロポーザル方式で、複数社に提案を依頼。その結果、大崎コンピュータエンヂニアリングからの、ピュア・ストレージ製オールフラッシュ・ストレージFlashArrayをVDIの共有ストレージとする提案が選定された。

 新しいVDI環境の共有ストレージとして採用されたピュア・ストレージ製品は、オールフラッシュのFlashArray(63TB)2台で、昨年末のカットオーバー以来、問題なく稼働しており、ストレージがボトルネックになってI/Oスピードが遅くなる状況は皆無。我孫子市では当初、FlashArrayのデータ圧縮・重複排除の機能により、約7倍のデータ削減効果を見込んでいたが、稼働開始後に実測したところ約15倍ものデータ削減効果を獲得できていることがわかった。稼働状況は、ピュア・ストレージのクラウドベースの管理ツール「Pure1」により監視されており、ストレージ環境に関する心配要素はない。

 また、ピュア・ストレージが提供する保守サポートのサブスクリプション・プログラム「Evergreen Storage」を採用したことで、後継モデルへの継続的なアップグレードが提供されるため、10年間にわたる包括業務委託契約の中でもストレージのリプレースコストや手間を気にする必要がなくなった。

 さらに、ピュア・ストレージ独自の「Purity ActiveCluster」機能により、2台のFlashArrayでアクティブ/アクティブのクラスタ構成が可能で、高い可用性と安定性を担保し、万が一、片方に障害が起きた場合でも、ダウンタイムを発生させることなく稼働を移行できることが、他社のソリューションにない注目のポイントだった。

 今回のプロジェクトでは、ネットワールドがパートナーである大崎コンピュータエンヂニアリングに検証機を提供して提案内容の数値的な裏付けを支援し、製品出荷時の初期設定を担当。ネットワールド、大崎コンピュータエンヂニアリング、ピュア・ストレージの3社によるチーム提案やサポートが高く評価された。

 ちなみに、我孫子市の教育委員会でもインフラなどを包括的に調達する検討が始まっており、24年に教育委員会主導でプロポーザルを実施する予定。

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